献血から作られた血液製剤を投与された男性がB型肝炎ウイルス(以下、HBV)に感染したという報道が本日(9月15日)ありました。
これは、令和3年9月14日開催の薬事・食品衛生審議会薬事分科会 血液事業部会第3回安全技術調査会で報告された内容であります。
この事案は、上記調査会資料の遡及調査期間(74日)を超えて、それ以前に採血された輸血用の血液製剤で発生したものです。
血漿分画製剤については、仮にスクリーニングのすり抜けがあり、HBVが血漿分画製剤の原料血漿中に混入したとしても、製造工程でのウイルス不活化/除去処理により十分に不活化・除去され、少なくとも平成9年から現在に至るまで、B型肝炎ウイルスに感染が確認された事例は報告されていません。