川崎病

免疫グロブリン療法を受ける患者さんと保護者の方へ

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免疫グロブリン製剤ってどんな薬?

免疫グロブリン療法を受けた患者さん

はしか(麻疹)、風疹、麻疹・風疹混合[MR]、みずぼうそう(水痘)、おたふくかぜのワクチンのスケジュールに気をつけてください。

6ヵ月を過ぎてから、すべての予防接種を通常のスケジュールで受けることができます。ただし、はしかが流行っていない時は11ヵ月を過ぎてから受けたほうがよいと判断される場合もあります。これは、免疫グロブリン製剤にはさまざまな抗体が含まれており、せっかく予防注射をしても免疫力がつかず、接種する意味がなくなる可能性があるためです。下記に例をあげます。

おたふくかぜワクチンの接種の場合

  • パターンA

    おたふくかぜワクチンの接種を行う前に免疫グロブリン製剤を投与した場合

    →おたふくかぜワクチン接種まで6ヵ月以上あけてください。

  • パターンB

    おたふくかぜワクチンの接種後、14日以内に免疫グロブリン製剤を投与した場合

    →再接種※が必要です。次回のおたふくかぜワクチン接種まで6ヵ月以上あけてください。

  • パターンC

    おたふくかぜワクチンの接種後、15日以上経過後に免疫グロブリン製剤を投与した場合

    →次回のおたふくかぜワクチン接種まで6ヵ月以上あけてください。
    前回接種したワクチンの再接種は不要です。

  • 生ワクチン接種後14日以内の時は再接種をします。ただし、免疫グロブリン投与後適切な期間をあけて抗体陽転(セロコンバージョン)が確認されれば再接種は不要です。

抗TNF-α薬を受けた患者さん

炎症を抑える効果が長期間持続し感染症にかかりやすくなる場合があります。生ワクチン[はしか(麻疹)、風疹、麻疹・風疹混合[MR]、みずぼうそう(水痘)、おたふくかぜ、BCG、ロタ]接種によりワクチン株による感染の恐れがありますので、必ず主治医にご相談のうえ受けてください。

副作用被害救済制度・感染等被害救済制度について

薬を適正に使用したにもかかわらず副作用による疾病、障害等の健康被害を受けた方、あるいはこの薬が原因で感染症にかかり、入院治療が必要な程度の疾病や障害等の健康被害を受けた方の救済を図るために、医療費、医療手当、障害年金などの給付を行う公的制度があります。