どんな検査?

1.まず、出血などの症状を問診し、血液検査で下記の項目などを検査します。

血小板数

PT(プロトロンビン時間)

APTT*(活性化部分トロンボプラスチン時間)

フィブリノゲン

※ APTT:フォン・ヴィレブランド病の場合、正常値を示すこともあります。出血などの症状からフォン・ヴィレブランド病が疑われる場合は、VWF抗原量(VWF:Ag)を測定します。

2.フォン・ヴィレブランド病が疑われる場合は、さらに詳しい検査を行います。

VWF抗原量(VWF:Ag)

VWFリストセチンコファクター活性(VWF:RCo)

リストセチン
凝集能

血液凝固
第Ⅷ因子活性

コラム

婦人科では異常なしと判断されることも。その場合は内科、血液内科へ

フォン・ヴィレブランド病は、似たような症状の病気があり、診断が難しい病気です。また、血液検査で前述の項目を検査しないと見つけることができないのですが、こうした検査は、一般に総合内科や内科、血液内科で行われるもので、婦人科では行われません。そのため、過多月経などがあって婦人科に相談しても“異常なし”と判断されてしまうことがあります。

もし、婦人科に相談して“異常なし”とされても血が止まりにくい症状が続くようなら、総合内科や内科、血液凝固に詳しい血液内科などに一度相談してみましょう。そこで改めてフォン・ヴィレブランド病に関する必要な検査を行っていただくことが大切です。