第23回 文献の読み捨て方
福井大学医学部附属病院 総合診療部 教授
林 寛之 先生
審J2501282(2025年3月更新)
EBM全盛のご時世、PICOだのPECOだの読み方がある。P:Patient(患者)、I:Intervention(介入)またはE:Exposure(介入)、C:Comparison(比較対象)、O:Outcome(結果)をひとつずつ見ていくのは基本の基本。世界の情報をアップデートするためにしっかり英語論文を読み込むのは重要だが、実は本当に重要なのは、無駄な論文に時間をかけないこと、論文を素早く読み捨てることなのだ。実際四天王ジャーナルでさえ、本当に臨床疫学の観点から完璧なものはそうそうあるものではなく、方法論が正しくても自分の臨床に役に立つ情報でなければ、論文を読む時間は無駄なのだ。あ、言い過ぎました、ごめんなさい。無駄じゃないけど、やっぱり無駄・・・あ、ごめんなさい。