第9回 Where are you?感染巣が不明のとき
福井大学医学部附属病院 総合診療部 教授
林 寛之 先生
審J2501277(2025年3月更新)
急性の発熱の場合は、やはり感染症が原因となっていることが圧倒的に多い。その原因がウイルスであれば特殊な場合を除けばほぼ心配はないのだが、それが頑固な細菌感染だとこれはやっかい。患者さんが、どこが痛いのかを明確に言ってくれたらその原因も分かるようなものだけど、なかなか症状を訴えてくれないとなるとこちらから感染巣を見つけ出さなければならない。無口な感染症はいったいどこに?患者さんの身体に潜んでいる感染巣の手かがりを探ってみよう。