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体制を構築。入退院業務の一元化によって、効率性とともに患者満足度と医療の質の向上を実現しています。では、患者サポートセンターは具体的にはどのように運営されているのでしょうか。─そこには多職種が連携しながら自律的に行動し、効率的かつ安全に医療を進める仕組みが整備されていました。“集中化”を極めた体制づくりで現場スタッフの負担軽減と患者満足を推進同院のPFM体制のベースは、業務の“集中化”です。図1に示すように、患者サポートセンターには入退院支援室をはじめ、前方連携を担う地域医療連携室やMSWが所属する医療福祉相談室、外来業務を行う医事課など、患者支援部門が一堂に集結。人材の集中投入によって総勢67名の多職種が集まり、“ここにくれば何でも対応してくれる場所”として、チーム医療による患者中心の医療サービスと支援を提供しています。PFMの中心的業務を担う入退院支援室には、医師や看護師が外来や病棟で行っていたさまざまな入退院関連業務を整理・移行。現場の負担を軽減するだけではなく、入院までの患者さんの窓口を支援室に一本化することで情報の集約と迅速な対応が促され、効率的なフロー・マネジメントを行っています。患者サポートセンター入退院支援室師長中島浩美氏このような集中化に伴って支援室で導入した制度が、患者さんごとに1人の受け持ち看護師を決める担当制です。入院前の面談や検査は、患者さんのすべての情報を把握している担当看護師を通して進められていきます。入退院支援室師長の中島浩美氏は、「“私があなたを担当します”と、最初の面談で伝えると安心される。また、あらかじめ接していると、看護師も患者さんのその日の状態を見極めやすい。今日の術前検査はここまで、といった判断も的確に行え、インシデントの回避や安全性につながっている」と話します。患者さんとの信頼関係を築くfehuturetotphefirststeT