hospitalview.vol38


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ホスピタルビュー2019.8Vol.38科医がいるという当院の充実した体制です。を始めました。現在は、小児在宅ケア外来での診察と手術は、複数の疾患をもっている状況から「今週やろともに、看護師による在宅こども外来を行っています。う」いやもう少し心臓の状態が改善されてからがよい」また、私たちが治療以外の領域で力を入れているのと、専門医が慎重に会議を重ねてベストのタイミングでが、児童虐待防止への取り組みです。近年、医療の現場行われ、無事に成功しました。搬入時には2キロ台だっで虐待を疑う症例に遭遇することは決して珍しくはなくた体重も5キロまで増え、現在は小児センターで退院になってきました。こういった社会的変化を考慮し、当院向けた準備を進めています。しかし、こどもや家族にとっでは2014年に児童虐待防止委員会を立ち上げ、小児科てはこれで終わりではありません。今後は在宅で腹膜透医、MSW、小児看護専門看護師がチームとなって活動析を行いながら、当院が引き続き、外来で管理を行ってしています。虐待防止チームは、虐待が疑われる患者さいく予定です。んに関する連絡を受けると緊急カンファレンスを開きま一時は心臓移植も検討したこどもが自宅に戻れるます。慎重な対応が求められるため、日ごろから地域の関で回復した今回の症例は、連携と専門性の高さによる係機関と連携をとり、独自のフローチャートに沿って、地一つの成果だと言えるでしょう。在宅ケアや児童虐待防止まで貫かれる“AllKids'”の理念このように、当院の小児・周産期医療で救命した難し域、または児童相談所に通告すべきかを検討します。常に行動の基本となるのは、“こどもの命を守るためになすべきことをすべてやる”という考えです。ここにも“AllKids'”の理念が貫かれているのです。い症例では、障害や問題を抱えて自宅に戻るこどもも少小児医療に何が必要か、こどもとその家族に最善のなくはありません。在宅での管理には継続的な支援が医療を行うにはどういった体制をつくらなければならな必要であることから、当院はいか、その視点で発展したのが当院の小児部門です。し1997年に、いち早く小児在宅かし、まだまだ不十分な領域があることも確かで、たとえケアをサポートする取り組みば代謝内分泌専門医や小児精神科の専門医がいれば、●プレイルーム広いプレイルームには、保育士が常駐してこどもたちを見守る。より治療の幅は広がるでしょう。その一方で、診療科や専門医が増えて専門特化が進み、互いの垣根が高くなるようなことがあっては本末転倒です。当院の小児部門が長年にわたって育て上げてきた、こどもを中心に互いが連携する理念を忘れずに、専門性とその精度を高めていかねばなりません。私たち医療者の一人ひとりのその思いが、これからも当院の“AllKids'”を支えていきます。企画・発行BA-XKS-407A-2019年7月作成審J1907095


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