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ホスピタルビュー2019.8Vol.38小児医療の充実は、近年の医療における課題の一つです。質の高い医療の提供には、小児領域の各専門医の連携とともに、各診療科や多職種の協力が不可欠となります。このような中、充実した連携体制で包括的な小児医療を提供しているのが高槻病院(大阪府高槻市)です。今回は、同院の小児センターの医療体制を中心に、センターの責任者を務める石森真吾先生からお話を伺いました。社会医療法人愛仁会高槻病院小児科医長石森真吾先生“AllKids'”の理念のもとに幅広い専門医と多職種が集結密な連携体制で質の高い小児医療を支える私たち高槻病院は、がん診療、救急医療、高度先進的もたちの診療を行っています。医療など、急性期を担う医療機関ですが、中でも開院“地域の小児科として、すべてのこどもと家族のあらゆ当初から力を入れている小児・周産期は、当院がもっとるニーズに応える”─当院ではこの理念を込めた“Allも得意とする領域の一つです。NICUの設置や総合周産Kids'”の言葉のもとにさまざまな領域の専門医、専門職期母子医療センターの認定をはじめ、PICUの開設、さが集結し、目の前のこどもと家族が必要とする最良のらに昨年11月には小児救命救急センターの指定を受医療を常に提供できるよう、チーム医療をベースとしたけるなど、妊娠・出産から新生児・小児まで、一貫した医小児医療体制を一丸となって作り上げてきたのです。療システムの構築によって地域に貢献しています。当院の小児医療には、外来診療と入院治療を行いながら、重症症例も積極的に受け入れてきた歴史があります。PICUを開設する以前より、救急車搬送はもちろん、他院や地域の救命救急センターからの難しい症例の転送も受け入れてきました。近年、小児医療では集約化の体制づくりが進んでいますが、当院は小児救命救急センターの指定によって名実ともに重症症例を診る役割を担いながら、これまでと変わらず、発熱などの日常的な症例をはじめ、退院後も在宅療養を続けるこど社会医療法人愛仁会高槻病院所在地/大阪府高槻市古曽部町1丁目3番13号病床数/477床