はじめに
Rh式血液型不適合妊娠とは?

赤血球の血液型にはABO式(A型、B型、O型、AB型)やRh式などがあります。

Rh式血液型にはD、E、C、c、eなどいくつかの因子があり、このうち「D」の因子を持つ場合を「Rh(+)」(アールエイチプラス)、持たない場合を「Rh(-)」(アールエイチマイナス)と言います。

日本人でRh(-)の人の割合は約200人に一人くらいで、欧米に比べると非常に少ないです。

Rh(-)のお母さんがRh(+)の赤ちゃんを妊娠することを「Rh式血液型不適合妊娠」と言います。Rh式血液型不適合妊娠で赤ちゃんの血液(赤血球)がお母さんの血液に入ると、お母さんの体の中で赤ちゃんの赤血球を攻撃するたん白質(「抗D抗体」)が作られます。

何も対処しないでいると、次にRh(+)の赤ちゃんを妊娠した時、赤ちゃんの赤血球が抗D抗体によって壊され、お腹の中で貧血を起こしたり、生まれた後に黄疸を起こす可能性があります。

そのため、お母さんが抗D抗体を作らないように、妊娠中や出産後の適切な時期に、お母さんに「抗D人免疫グロブリン製剤」を注射することが勧められています。

監修:宮崎大学医学部産婦人科 名誉教授 池ノ上 克 先生